「第40回日本管打楽器コンクール」ホルン部門にて3位を受賞した白井有琳さん(2021年卒業)よりメッセージ

2025年8月に開催された「第40回日本管打楽器コンクール」ホルン部門にて第3位を受賞された、白井有琳さん(2021年卒業)よりメッセージが届きました。
~メッセージ~
管打楽器コンクールを終えて
この度、第40回管打楽器コンクールホルン部門において3位を受賞しました。
歴史のあるこのコンクールで入賞できたことを、とても光栄に思います。
私はオーケストラの仕事と並行しての挑戦でしたので、練習時間の確保やコンディションの調整など想像を絶する大変さでした。そのことを覚悟していたので課題が出てからすぐ譜読みをし、毎日少しづつ計画的に練習しました。
「オーケストラに入ったのだからもうコンクールは受けなくていいのでは」と思う人もいるかもしれません。
私は、プロだから完璧とはいえないと思っています。弱点やステップアップの余地があるのであればどんどん挑戦したいと思っています。
この度のコンクールを受けることで、今の自分と向き合うことができ、結果に関わらずとても大きな成長や気づきを得ることができました。
楽器を演奏する者にとって成長を感じるというのはとても大きな喜びであり楽しみでもあると思います。
正直とても辛い日々でしたし思い通りに練習ができず投げ出したい時も多くありました。
今回の結果にも満足していませんし、自分はまだ成長できると信じています。
しかし、コンクールまでの道のりや演奏に関して後悔をしていません。短い練習時間の中で精一杯の練習と演奏ができたと思っています。
努力といってもがむしゃらに長い時間練習するのではなく、要点をつかみ正しい方向に正しい努力することを最も大切にして練習を積み重ねてきました。
その練習の道しるべとなってくれるのがレッスンです。
武蔵野音楽大学の先生方は素晴らしい先生ばかりです。
今後活躍される皆さんには、限られたレッスンの時間でできる限りのことを吸収し、自分のできる精一杯の力をレッスンでぶつけてほしいと思います。そのレッスンを継続することで自分の成長を大きく感じる瞬間が来ます。
是非正しい知識を身につけ後悔のない日々を送っていただければと思います。
今後の皆さんの活躍を応援しています。
武蔵野音楽大学演奏学科器楽コース2021年卒業
白井 有琳
プロフィール
北海道釧路市出身。
13歳からホルンを始める。
2021年武蔵野音楽大学音楽学部演奏学科器楽コースを卒業。
2019年2020年に同大学選抜演奏会に出演。
第6回 K金管コンクール 第1位。
第4回 日本ホルンコンクール 第2位(1位該当者なし)。
The Sixth Sense Grand Prix 2024 第3位。
ホルンを島方晴康、西條貴人、各氏に師事、室内楽を橋本洋氏に師事。
現在、東京交響楽団3・1番ホルン奏者。