音楽学コース

音楽をさまざまな角度から思考し、 音楽の意義と役割を解き明かす

整った環境で 音楽を実践と共に多面的に研究

inada_280.jpeg

 音楽学コースでは、西洋音楽、諸民族の音楽、日本の音楽を歴史や思想、文化との関係などを多面的に考えていきます。さまざまな音楽分野の専門家を通じて今まで知らなかった素晴らしい音楽と出会い、図書館や楽器ミュージアム(2022年4月一般公開)など、その理解を深めるための施設環境が充分に整っています。
 音楽大学ならではの音楽学コースとして実践と深く関わり、さまざまな楽器の演奏を学びながら音楽学の研究成果を生かして演奏会を企画することもでき、それが卒業後の活動にもつながっていきます。

音楽への知的な探究心を バックアップ

ongakugaku_280.jpeg

 「音楽学概論」で音楽学の基礎を学び、「音楽学研究」(2~4年次)でさまざまな研究領域に目を向け、各自の問題意識を明確にし、4年次では自ら設定したテーマで卒業論文を作成します。卒業論文のテーマは各時代の西洋音楽、民族音楽、日本音楽など多岐にわたります。
 音楽学を学ぶと、音楽の仕事に必要な理論的能力や専門的知識ばかりではなく、研究成果を社会に発信する力が培われます。本コースの卒業生は音楽の研究者、音楽評論家、ジャーナリスト、音楽編集・企画者、ライブラリアンなど、音楽に関わる社会のさまざまな場で活躍しています。

Professor's voice

楽譜からの声に耳を傾け作品や伝承資料と対話する

Musicology.ichikawa.jpg

教授 市川 克明

私たちが普段聴いたり、演奏する音楽、それはどのように産み出され、伝えられてきたのでしょう?音楽は私たちを和ませ幸せな気持ちにしてくれますし、時として強いメッセージを発することもあります。今に伝わる多くの音楽家たちからの魂の声を、楽譜やさまざまな資料から聴き取り、読み取り、理解し、より深く知ること、学問としての音楽を学びより深く作品と対話し探求していく、そのような音楽学への扉を開いてみませんか?そこで培われた、読譜力、読解力、分析力、そして論理的に考察すること、書くこと、話すことは、人生を豊かにするだけではなく音楽やそれを取り巻くさまざまな職業にも応用できる基礎的能力となることでしょう。

卒業後の進路

大学院進学、海外留学、音楽研究者、音楽評論家、大学教員、小学・中学・高等学校教員、音楽図書館員、音楽関係機関・団体、音楽編集者、音楽出版社、音楽教室講師、音楽系企業、カルチャースクール講師、音楽スキルを求める一般企業、マスコミ関係など

音楽学コース 教育研究目的

 音楽学コースは、音楽史、音楽美学、民族音楽学、音楽理論等を学ぶことにより、世界各地の多様な音楽を研究するための基礎を修得させるコースです。音楽学研究で、各研究分野における基礎的・専門的内容を学ぶとともに、音楽の実技や理論、古今東西の演奏実技等の実習を通して、自分が関心を持つテーマを掘り下げ、総合演習では、論文作成や口頭発表の手法を身につけ、それらの集大成として卒業論文を作成します。これら音楽の専門的な知見を生かし、音楽の研究者のみならず音楽評論家、ジャーナリスト、音楽編集・企画者、ライブラリアンとして音楽に関わる社会のさまざまな場で文化芸術活動に貢献できる人材の育成を目的とします。