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武蔵野音楽学園

馬頭琴

薗田 治子

モンゴル(中国) 全長116cm

馬頭琴は、チンギスハンの伝統を受け継ぐ騎馬民族モンゴル人の、象徴ともいえる楽器で、モンゴルの人々は、乗馬とこの楽器を幼い頃から一生懸命練習し、これらを上手にこなすようになって、一人前と見なされるようになる。日本では、馬頭琴は小学校2年生の国語の教科書で習う、〈スーホの白い馬〉でよく知られるようになった。殿様にだまされて捕らえられてしまったスーホの愛する白馬は、全身に矢を射られながらもスーホのもとへ逃げ帰ったが、そこで息絶えてしまう。ある日、悲しみにくれるスーホの夢の中に白馬が現れて、「私の体を使って楽器を作ってください。そうすれば、あなたといつも一緒にいられます…」と白馬が告げる感動の場面は、馬を愛し、馬と共に生きるモンゴル人ならではの民話といえよう。

弓奏楽器の弦は、ガットやスチールを用いることが多いが、馬頭琴のそれは民話そのままで、4度または5度に調弦された馬尾の毛を用いている。高音弦は雌馬の尾105本、低音弦は雄馬の尾130本程度を束ねたものである。見渡す限りの草原で、愛する白馬のことを思いながら悲しみの歌を弾くスーホ…その馬頭琴は、これからも永遠にモンゴルの人々に愛され続けていくだろう。
(武蔵野音楽大学楽器博物館所蔵)