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武蔵野音楽学園

サクソフォーン・クァルテット

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A.サックス作 1861〜75年 パリ 全長60、61、80、103cm

ベルギー陸軍御用達の父親の工房で、アドルフ・サックスはバス・クラリネット改良の特許を、24歳で取得した。これを皮切りに楽器の改良と発明に乗り出したサックスは、1845年のサクソルン、翌年のサクソトロンバおよびサクソフォーンと、次々に新しい楽器を発表していった。

自身がブリュッセルの音楽院でフルートとクラリネットを学んだ演奏家でもあったサックスは、サクソフォーンの発明と同時に、各地で演奏会やデモンストレーションを行い、パリに出てベルリオーズ、マイヤーベーア等、高名な作曲家たちと親交を結び、サクソフォーンの普及に努めた。

サクソフォーンは、発明当初から楽器の完成度が高く、普及のための努力の成果もあって、新興の楽器でありながら、多くの作曲家に受け入れられるようになった。そうした作品の中には、ビゼーの〈アルルの女〉をはじめ、ラヴェルの〈ボレロ〉や彼が編曲した〈展覧会の絵〉のように、誰もが一度は耳にしたことのある、サクソフォーンのソロを聞かせる名曲も多い。

同族楽器として、ソプラニーノからコントラバスまで7種の楽器が作られたが、ソプラノからバリトンまでの4種が最も利用頻度が高く、サクソフォーン・クァルテットの標準編成になっている。写真の楽器は、その4本全てがサックスの工房で作られたセットで、今日では希少なコレクションといえよう。
(武蔵野音楽大学楽器博物館所蔵)