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武蔵野音楽学園

アイリッシュ・ハープ

薗田 治子

19世紀 アイルランド 高さ96cm

狩の弓に共鳴胴をつけて弦の本数を増やしただけの原始的な角型ハープを、今日の様な支柱をもつ三角形の強固な枠型ハープに改良したのは、中世アイルランドの人々であったと考えられている。今日もアイルランドの紋章にそのデザインを残しているように、ハープはアイルランド王室の象徴となっていた高貴な楽器であったが、12世紀の終わり頃になって、大道芸人たちの間で普及するようになって、その地位を失っていった。 しかし、彼らの演奏技術は非常に高度なものであったらしく、それを聞いた英国王ヘンリーⅡ世の宮廷付聖職者バリは、「こんなに速い指の動きで音楽が奏でられ、一つも間違わないで曲が完全に奏される…」と、感嘆の声を上げている。 写真の楽器は、19世紀に作られたものではあるが、ダブリンのトリニティー大学に残されている、中世のアイルランド王ブライアン・ボルーのものといわれているハープと、ほぼ同じ形である。 (武蔵野音楽大学楽器博物館所蔵)