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武蔵野音楽学園

バラフォン

バラフォン
カメルーン    幅 101cm

調律した複数の音板を並べた木琴類は、欧米諸国を中心に広がるオーケストラ楽器の他、中南米、アフリカ、東南アジアなど世界の各地に様々な種類が広く分布しているが、これらはマリンバを中心に、時代をこえ民族をこえて意外な接点で結ばれている。

オーケストラマリンバは、もとを遡るとアフリカまでたどり着く。マリンバという名称もアフリカのバンドゥー語に由来するもので、平らな板を意味する単語「リンバ(rimba)」に複数を示す接頭辞「マ(ma)」を合わせたものである。さらに、木琴の起源には諸説あり、地面の穴の上に木の棒を渡して棒で叩いていたのが始まりとも言われている。

アフリカの木琴は、主に南アフリカではマリンバ、西アフリカではバラフォンと呼ばれ、地域や民族によって名称や形態は様々である。アフリカの木琴の最大の特徴は、共鳴させるため各音板の下につけられた瓢箪である。しかも瓢箪にはそれぞれ穴が開けられ、そこに蜘蛛の卵のうの薄膜をはることによりビリビリという独特な「サワリ」的音色を作り出す。

18世紀になるとアフリカの奴隷貿易により、人だけでなく楽器や音楽も一緒にアメリカ大陸へと渡っていった。そして、遠くアメリカの地でこの楽器はマリンバと呼ばれ、現地の自然環境や中南米の多様な文化と融合しながら飛躍的に発展していったのである。最初の変化は共鳴器であった。中南米産の瓢箪は細長かったため、自然と共鳴器が長くなった。共鳴器の膜には、蜘蛛の代わりに豚の腸の膜が用いられた。その後、共鳴器は瓢箪から木製のパイプへと発展し、20世紀に入ると、アメリカのDeaganによって金属パイプが取り入れられ、また、ピアノのような鍵盤の配置に改良が行われることにより、今日のオーケストラマリンバが誕生したのである。
(武蔵野音楽大学楽器博物館所蔵)