大学院音楽研究科

博士前期課程(修士課程)

文化芸術の進展に寄与するために、音楽芸術についての知識や技術をさらに深めていく。

幅広い分野で望まれる深い知識。

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博士前期課程(修士課程)では、5つの専攻(器楽、声楽、作曲、音楽学、音楽教育)を設けています。また平成22年度より、器楽専攻、声楽専攻のうち実技教育に特化したヴィルトゥオーゾコースを設置しました。出願資格は、4年制の大学卒業者か、同等以上の学力がある者です。
2年制ですが、4年間の在学研究が可能で、さらに、通算して3年間の範囲で留学等の休学が認められます。それぞれの専攻のレッスンや研究を中心に、アンサンブルの技術や伴奏などの技術も高めていきます。また、理論の研究や分析、音楽史や専門分野の特殊講義など高度な専門性も追究します。
所定の授業科目30単位以上を修得し、専攻実技の修了試験、修士論文の審査に合格した者には、修士(音楽)または修士(音楽学)の学位が授与されます。ヴィルトゥオーゾコースでは、修士論文を課すことなく、学位審査演奏に合格すると修士の学位が得られます。修了者は、プロの演奏家や研究者、教育者として活躍しています。
また、ヴィルトゥオーゾコースを含む器楽専攻(ピアノ)の学生で、修了時に最優秀の成績を修めた者には、日本楽界に多大な貢献を果たした故レオニード・クロイツァー教授の功績を記念して制定された「クロイツァー賞」が授与されます。

ピアノコラボレイティヴアーツコース平成30年度 開設

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平成30年4 月、大学院修士課程にピアノコラボレイティヴアーツ(ピアノ総合合奏技法)コースを開設しました。
ピアノコラボレイティヴアーツとは、単なる伴奏ではなく、共演する声楽家、器楽奏者、あるいは弦楽四重奏や合唱団などのアンサンブルと、共に音楽を創り出していくアーティスト、すなわちコラボレイティヴピアニストを養成する新しいコースです。経験豊かな講師陣が器楽・声楽・オペラとそれぞれの得意分野を体系的、実践的に幅広く指導し、その成果を江古田新キャンパスのモーツァルトホールで定期的に発表して舞台経験を積み重ねていきます。
そして、コンサートのみならず、社会的ニーズも高く活躍の場も多いリート、室内楽、合唱などの分野におけるマスタークラス、講習会、音楽祭、コンクールの公式伴奏などの演奏活動や、オペラ制作、オペラ研修所におけるコレペティートアのプロフェッショナルを目指します。
あなたも、共に音楽をする喜びを味わい、未知で広大な世界にチャレンジしてみませんか。

大学院音楽研究科修士課程の教育研究目的

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修士課程は、学士課程の教育成果の上に立ち、音楽芸術についての深い学識と技術を授け、音楽家又は音楽研究者として必要な高度の能力を備えた人材の育成を目的とします。   

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

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武蔵野音楽大学大学院音楽研究科の目的に基づき、以下のように、高度な知識および技術を身につけたと認められる者に学位を授与します。

本学大学院学則第4条第1項に基づき、2年以上在学し、30単位以上を修得した上で、専攻実技の修了試験、修士論文の審査に合格した者に修士(音楽)または修士(音楽学)の学位を授与します。
なお、ヴィルトゥオーゾコースは、修士論文を課すことなく、学位審査演奏に合格した者に修士(音楽)の学位を授与します。

・博士前期課程(修士課程)ディプロマ・ポリシー全文

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

武蔵野音楽大学大学院音楽研究科は、専門的かつ広い視野に立ち、音楽芸術の分野について高度な学識と技術を体系的に教授研究する目的で、以下のようにカリキュラムを編成します。

【博士前期課程(修士課程)】
1 次の専攻ごとの必修科目は学年制とします。
 (1) 器楽専攻、声楽専攻、作曲専攻の専攻研究および作品研究
 (2) 音楽学専攻、音楽教育専攻の専攻研究および総合演習

2 修士論文については、次の専攻ごとの必修科目で、論文作成の指導を行い提出させます。なお、ヴィルトゥオーゾコースは、演奏家養成に対応した科目を開講し、修士論文の提出は課しません。
 (1) 器楽専攻、声楽専攻、作曲専攻の修士論文基礎および修士論文演習
 (2) 音楽学専攻、音楽教育専攻の修士論文基礎および専攻研究

3 器楽専攻、声楽専攻では公開の演奏試験を、作曲専攻では公開の作品演奏試験を課します。ヴィルトゥオーゾコースは、毎年次リサイタル形式の演奏試験を課します。

4 高等学校教諭一種免許状(音楽)および中学校教諭一種免許状(音楽)を取得している者は、所定の単位を修得することで、高等学校教諭専修免許状(音楽)および中学校教諭専修免許状(音楽)を取得することができます。

・博士前期課程(修士課程)カリキュラム・ポリシー全文

器楽専攻 教育研究目的

器楽専攻では、各専攻楽器の演奏技術をさらに練磨し、より深い表現の可能性の探究を通して、演奏家、指導者として、文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。

器楽コースでは、奏法・楽曲分析・音楽史・文化史等に関するさまざまな研究を行い、毎年度、公開の演奏試験を受けるとともに、自ら設定した研究テーマに沿って修士論文を作成します。これらを通して専門的かつグローバルな視野を持つ演奏家や指導者として高い完成を目指すことを目的とします。

ヴィルトゥオーゾコースでは、修士論文の作成に代わり、毎年度、リサイタル形式の演奏試験を受験します。長時間の専攻実技レッスンに加え、複数の教員による多角的な指導を通して、演奏家としてより高い完成を目指すことを目的とします。

ピアノコラボレイティヴアーツコースでは、アンサンブルを行うピアニストとしての専門的知識・技術を多角的な視野から研究し、毎年度、公開の演奏試験を受けるとともに、自ら設定した研究テーマに沿って修士論文を作成します。担当教員全員と学生による専攻実技演習や公開コンサートでの成果発表を通して、コラボレイティヴピアニストとしてより高い完成を目指すことを目的とします。

声楽専攻 教育研究目的

声楽専攻では、高度な演奏技術の確立と、歌曲・オペラ演習での幅広い表現法の探究を通して、声楽家、指導者として文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。

声楽コースでは、作品研究・発音法研究等でより深い知識を追求し、毎年度、公開の演奏試験を受けるとともに、自ら設定した研究テーマに沿って修士論文を作成する。これらを通して専門的かつグローバルな視野を持つ声楽家や指導者として高い完成を目指すことを目的とします。

ヴィルトゥオーゾコースでは、修士論文の作成に代わり、毎年度、リサイタル形式の演奏試験を受験します。長時間の専攻実技レッスンに加え、複数の教員による多角的な指導を通して、声楽家としてより高い完成を目指すことを目的とします。

 

作曲専攻 教育研究目的

作曲専攻では、本専攻独自のカリキュラムである作品分析、作曲技法演習等の講座で高度な音楽理論の技術を研究します。また、作曲法のレッスンを通して多種多様な曲種の作品を、自らの個性を十分理解して書き上げ、公開演奏会等で発表を行い、その創作能力の向上を図ります。修了作品の提出(作品試験)とともに自ら設定した研究テーマに沿って修士論文を作成し、これらを通して専門的かつグローバルな視野を持つ作曲家として、文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。

音楽学専攻 教育研究目的

音楽学専攻では、時代、地域、民族等により異なる多様な音楽をより深く調査・研究するために、講義と演習により、音楽史、音楽美学、音楽理論、民族音楽学、音楽人類学等について、さらに高度な専門的知識や技能を修得する。また、副専攻実技や音楽理論演習を通して演奏実践や音楽理論に関する理解の向上を図ります。専攻研究において自ら設定した研究テーマに沿って修士論文を作成し、その研究成果を学会や演奏会企画等で積極的に社会に発信し、文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。

音楽教育専攻 教育研究目的

音楽教育専攻では、音楽教育研究・音楽教育文献研究・特別講義等の歴史的・教育学的研究を通して、音楽が人間形成や文化の発展に寄与する役割を深く認識し、その実現を目指す実践的な能力の向上を図ります。また、専攻研究では自ら設定したテーマに沿って修士論文を作成し、総合演習では討議や発表により、テーマを深く考察する能力を養います。これらを通して音楽教育に関する高度な専門的知識と実践的能力を修得し、教育家、研究者として、指導的立場で文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。