声楽学科
※以下は平成28年度以前の入学生のカリキュラムです。


歌うことの楽しさを知り、学びに挑戦する学科。
大学内では、ソロをはじめ、二重唱、三重唱、その他の重唱、オーケストラとの共演による合唱の演奏会が、常時行われており、アンサンブルの楽しさ、難しさを経験するとともに、学生同士で理解を深め合います。総合芸術といわれるオペラのコースでは、演技、バレエなど、オペラに関係の深い授業も選択可能で、国内外から一流の演出家を招き、オペラ試演会や本公演が開催されます。このほか、海外の著名な演奏家や指導者を客員教授として招聘し、学内にて演奏会、公開講座、特別レッスンなどが随時行われています。また、実際の舞台での演奏体験も数多くできます。「グループコンサート」と呼ばれる演奏会形式の公開試験を実施しており、その成績優秀者による選抜コンサートが開催され、その他合唱団として本学管弦楽団や著名なプロのオーケストラと共演する機会も多くあります。さらに、4年間の集大成として卒業試験で優秀な成績を修めた学生には、本学卒業演奏会の出演はもちろんのこと、都内の著名なホールで開催される本学新人演奏会や読売新人演奏会等に出演するチャンスが与えられます。

担当教員との信頼関係が個性を伸ばし、 “声”の持つ無限の可能性を拡げる。
私たちの顔が一人ひとり違うように、声帯も声の質も異なっています。この声の特性を見つけて大事に育てていくことが、声楽を学ぶうえでは、とても大切です。担当教員との信頼関係のもと、きめ細やかなレッスンを行っており、基礎をしっかり固め、学生の持つ可能性を引き出し、それが将来、大きく花開くよう、指導をしています。
多彩な教養が、豊かな感性を引き出す。
声楽を学ぶには、言葉と音楽のつながりを欠かすことができません。言葉と音楽の一体化をマスターするために、イタリア語、ドイツ語、フランス語など、充実した語学の授業が行われています。また、多彩な教養を身につけることによって、楽曲にひそむ深い内容を理解し、人に感動を与える、表現力豊かな歌唱につながっていきます。それを実現するためのカリキュラムも豊富に用意されています。
カリキュラム
必修科目
専門 |
◆声楽 I・II・III・IV ◆ピアノ I・II・III ◆混声合唱 I・II・III 又は女声合唱 I・II・III ◆ソルフェージュ I・II ◆和声 I・II ◆西洋音楽史 I・II ◆卒業演奏 |
外国語 |
◆ドイツ語 I・II・III ◆イタリア語 I・II・III |
選択必修科目
専門 |
◆楽曲研究 I ◆日本音楽概論◆楽式◆和声 III ◆西洋音楽史 III ◆楽器学 |
選択科目
専門 |
◆合奏◆音声学◆楽曲研究 II ◆諸民族音楽概論◆和楽器◆日本伝統歌唱◆伴奏法(オペラ) I・II ◆室内合唱 I・II ◆オペラ I・II ◆オペラ基礎演技◆指揮 I・II ◆指揮法 ◆ソルフェージュ III・IV ◆対位法 I・II ◆音楽美学◆ピアノ IV ◆混声合唱 IV ◆女声合唱 IV ◆オペラ重唱◆特殊音楽史 |
外国語 |
◆英語又はフランス語 I・II ◆ドイツ語 IV ◆イタリア語 IV |
体育科目
◆体育講義 ◆体育実技 |
教養科目
◆哲学◆倫理学◆日本文学◆西洋文学 I・II・III ◆国語表現法◆文化史◆美学◆日本美術史◆西洋美術史◆法学(日本国憲法を含む)◆日本史◆経済学◆西洋史◆生活科学◆音響学◆自然科学概論◆健康科学◆生活と法◆日本語 I・II (留学生)◆日本事情(留学生) |
卒業後の進路例
大学院進学、海外留学、声楽家、合唱指揮者、オペラ歌手、合唱団員、ミュージカル歌手、舞台演出家、舞台監督、レコーディングプロデューサー、大学教員、中学・高等学校教員、音楽教室講師、音楽系企業、音楽出版社、音楽スキルを求める一般企業、音楽著作権関連など
教育研究目的
声楽学科は、発声法、バロックから近現代に至る楽曲(イタリア歌曲、ドイツ歌曲、日本歌曲、オペラ、宗教曲等)のそれぞれの時代に沿った歌唱法、歌詞の理解に必要な語学力と歌唱における適切な発音法の基礎を修得させる学科です。個人レッスンに加え、重唱と合唱を学修します。楽曲とその背景にある文化の理解を深め、公開試験や演奏会等、学修の成果を発表する機会を多く設けて実践的な経験を積ませることで、さらに豊かな表現力を身につけ、声楽家や指導者として文化芸術の発展に貢献できる人材の育成を目的とします。