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武蔵野音楽学園

教育方針と特色(校長からのメッセージ)

「〈和〉のこころ」と一人ひとりの個性を大切に

 人の心の奥底から生まれ、その人格が表現される音楽を専門教科とする本校では、正しい技術の習得はもちろん、音楽の美しさを鋭く感じ取る知性・感性・創造性を磨くことが、重要な教育の目標です。したがって本校は、武蔵野音楽学園に共通する建学の精神「〈和〉のこころ」のもと、教育方針に「音楽芸術の研鑽 」と「 人間形成 」を掲げています。さらに、これらの実現のために、礼儀(Propriety )、清潔(Purity )、時間厳守(Punctuality )という何れも P で始まる 3 つの心得を、日々の生活で実践しています。そして〈 和 〉と同時に、一人ひとりが持つ個性を大切にして、将来その個性が素直に大きく花開くよう、教職員一同、創意と工夫にあふれる指導に努めています。

 2017 年に武蔵野音楽大学は、東京都の江古田( 練馬区 )に、通常の大学キャンパスの枠を超えた「 音楽の街 」とも呼べる画期的な都市型キャンパスを完成させました。重厚感と現代性が調和し、優れた機能性とスタイリッシュなデザインをあわせ持つキャンパス内には、13 - 14 頁でご紹介するような 6 つのホール、多くの最適な音響のレッスン室などを完備する、まさに理想的な演奏・学習環境が整っています。本校の生徒諸君にも行事等で積極的に活用してもらうことで、教育成果の一層の向上を図っています。

 そして、間もなく武蔵野音楽学園は創立 100 周年を迎えます。これを大きな契機としてとらえ、将来を見据えた上での更なる教育活動の充実のために、附属高等学校を 2027 年 4 月に埼玉県入間市から東京都練馬区へ移転し( 東京都認可申請手続き中 / 学校設置計画承認済 )、新しい音楽教育を体現する新校舎を建設いたします( 設計施工は㈱長谷工コーポレーション )。新しい音楽教育の在り方を体現する高校に相応しく、あたかも “ 街角に浮遊する塊 ” のような、未来を感じさせる外観デザインの新校舎は、きっとそこに集う生徒たちによって更なる輝きを増していくと思います。音楽を学ぶことに最適な環境で、希望に胸を膨らませている元気な笑顔と出会うことを、私たちは楽しみにしています。

 皆さんは、未来の正確な予測が困難な時代を生き抜いていかねばなりません。しかし、いかに人々の生活環境が変わろうとも、音楽芸術に心を癒され、これに明日を生きる活力を見出すという、人間が生来持つ本性は普遍であると、私は信じています。そして在校生は、本校での学びを通して培った多層的な知性としなやかな感性を活かし、夢に向かって大きく羽ばたいていって欲しいと、心から願っています。皆さんにとって、かけがえのない時間を、武蔵野音楽大学附属高等学校で共に過ごしていきませんか。


武蔵野音楽大学 学長 武蔵野音楽大学附属高等学校 校長 福井直昭

武蔵野音楽大学 学長
武蔵野音楽大学附属高等学校
校長 
福井 直昭