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武蔵野音楽学園

学長メッセージ「2021年度開始にあたって」

―武蔵野音楽大学学長 福井直昭

学長 福井直昭
学長 福井直昭

木々の青葉が勢いよく繁り始めている日々、東京五輪開幕を3か月後に控えておりますが、新型コロナウイルス感染症はいまだ収束の見通しが立ちません。しかし、今年度も全国各地から笑顔溢れる多くの新入生諸君を迎え、学事を無事に開始できましたことは、関係者一同にとって、何よりの喜びであります。

2020年度―新しい時代の音楽大学の在り方を探る

振り返りますと、昨年来、本学におきましては、学生・教職員の皆さんの健康と安全を守りながら、オンライン授業への切り替え、レッスン室等諸設備における感染予防対策の徹底など、学業を継続するため様々な工夫を重ねてきました。それは、江古田新キャンパスという空間と、オンライン教育双方の活用を図りつつ、新たな時代の音楽大学における教育の在り方の探求でもありました。

昨年6月より学内で開始した演奏会に関しましては、12月の東京芸術劇場におけるオーケストラやウインドアンサンブルの定期演奏会をハイライトとし、例年約100回開催している公演のうち、2020年度においても予定していた約7割を実施することができました。

「いかに人々の生活環境が変わろうとも、音楽芸術に心を癒され、これに明日を生きる活力を見いだすという、人間が生来持つ本性は 普遍である。」

――これは昨年5月の緊急事態宣言発令時に、「学長メッセージ」として全学生と保護者の方々に発信させていただいた言葉ですが、私のこの言葉が正しいと証明してくれたのは、奇しくもその学生たちでした。芸術活動は、緊急事態において不要不急のものとされがちですが、彼らの演奏により、音楽は、そもそも危機の状況においてこそ、平常時にも増して人々に喜び・感動を与えてくれるのだということを再確認いたしました。おそらく学生たちもこの未曾有の事態下において、“音を発する”という意味を、改めて考えてくれたことと思います。

本学が、音楽大学の特性を自覚し、その学びを止めない仕組みの構築――オンライン授業と対面授業を組み合わせて実施するいわゆるハイブリッド型による授業や入学試験の展開、全学生に対する対面による前・後期実技試験の実施、相当数のさまざまな形態による演奏会の開催等により、学外におきましても高い評価を得ることができたことは、学生の安全を守り、武蔵野音楽大学としての教育を継続するための努力をし続けてくれた教職員の存在は勿論ですが、なにより大学の方針を理解し、ルールを遵守しながら苦しい日々の中、鍛錬し続けてくれた学生のおかげでもあります。全ての皆様に心から敬意を表し、感謝申し上げる次第です。

2021年度―オンキャンパス(対面)授業実施の意義

そして2021年度においては、本学では、オンキャンパス、すなわち通学を前提とした対面での授業・レッスンを基本とする実施方針を掲げました。その理由は、レッスンと同様に臨場感を重視する各種授業の要望への対応と、それに伴う学生の移動や教室使用状況等の総合的な勘案は勿論ですが、なにより、大学は学生と教職員との間、あるいは学生相互間の人格的な関係の構築の場、豊かな人間性の涵養の場であります。とりわけ、「音楽芸術の研鑽」と「人間形成」を教育方針として定めている本学といたしましては、その点は特に重要と考え、上記の判断をいたしました。ただし、さまざまな事情により対面授業に参加できないケースが予想されることから、一部の学生が外部からZoomを用いてライブで参加するハイフレックス授業も幅広く取り入れ、また、事態の推移によっては、本学の活動制限指針に基づき、授業の一部または全てをオンラインに切り替える可能性も保持するなど、大学運営においては柔軟かつ迅速な工夫と実施を図っていく所存です。また、ホール・図書館等の施設利用など、江古田新キャンパスが持つさまざまなリソースを活用することによって、最大限の教育効果を得たいと思案しています。いずれにせよ、学生・保護者の皆様から寄せられておりますご要望に可能な限り応え、本学キャンパスにおいて充実した学生生活を送っていただける環境を整えることが、現下最大の使命であると考えておりますので、学生の皆さんにおかれましては、国や自治体の方針や政策を理解し、健康管理や感染防止に十分留意して日々お過ごしください。

最後になりますが、今後とも皆様の深甚なるご理解と、引き続いてのご支援・ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

令和3年4月12日
武蔵野音楽大学
学長 福井 直昭